※この記事はネタバレを含みます。
某漫画サイトでたまたま10話無料公開しているのを見つけ、漫画を読んだのをきっかけに絶対観に行きたいと思っていた映画。ちなみに無料公開されていた10話以降の話は読まずに来たので以降の展開については何も知りません。
公開日2日目の昨日、わくわくしながら近隣の映画館に飛び込んできました。
あらすじ
児童相談所に勤めるアラタは仕事で関わりのあった中学生・山下卓斗が自分の名前を使い、2年前に起きた連続バラバラ殺人事件の犯人"品川ピエロ"こと品川真珠と文通をしていることを知る。アラタは殺害された被害者の息子である卓斗の「父親の首を見つけたい」という思いのため、卓斗と代わって死刑囚の真珠と面会をする。 世間を騒がせた連続殺人犯との対面に構えていたアラタだったが、面会の場に出てきたのは華奢な少女だった。
アラタと一言交わして、文通相手がアラタではないことに気がついた真珠は「思っていたのと違う」と退室しようとする。何とかして引き止めたいアラタは気を引くために、真珠にプロポーズを持ちかける。
この面会をきっかけに真珠は2年間黙秘した事件について少しずつ語り始める。
「ボク、本当は誰も殺してないんだ」
日本中を巻き込んだふたりの駆け引きが今始まる。
感想(※ネタバレ含みます)
ラブストーリーだったのかな…?
何が本当で何がウソか。作中で佐藤二朗演じる気持ち悪いおじさん(名前忘れました)が言っていたように私も真珠の話に飲み込まれてしまいそうな不思議な感覚になりました。アラタは最後、真珠について「駆け引きじゃなかった、ずっと真っ直ぐだった(うろ覚え…)」と結論付けていましたが、私にはどうにも駆け引きもあったように感じる。アラタも真珠の不思議な引力に飲まれた部分はあったのかななんて。ラブストーリーには不要な考えだけどそう思ってしまった。
真珠から小出しにされる情報、そして徐々に解き明かされていく真実。なんだかんだ全てが真珠の思い通りに進んでいる気がしました。ちょっと怖い。
物語終盤、"品川真珠"にまつわる違和感が綺麗に回収されていったところはすごく良かったです。次の展開が読めず最後までドキドキして観られる映画でした。そして真珠を演じる黒島結菜さんの演技が素晴らしかったです。
被害者3人との関係性であったりアラタの心変わり様であったりと全体的に少し置いてけぼりをくらっている感はありましたが、あの緻密な物語の原作全12巻を2時間でまとめる以上ある程度仕方ないのかなと思います。だだどうしても一点気になったのが、物語の始まりであったはずの山下さんの首は結局どうなったのか…。私の見逃しだったら申し訳ないのですがその点が少しモヤっとしました。
細部については漫画を読んでいくしかありませんね。全巻読み終えたらまたここに感想を綴りたいと思います。ポチッ!